ムシバナシの雑記帳

日々雑感あれこれです 日課は踏台昇降と読書少々、朝のしらすご飯と焼海苔

映画『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』  

楽しみにしていた韓国映画。2018年上半期、3本の指に入る作品だった。
シネマモードで1週間限定上映、6月22日が最終日です。

1980年光州事件。民衆の反政府蜂起を抑え込むべく軍が市民に銃口を向け、多数の死者負傷者を出した。
何も知らないタクシー運転手が破格の対価につられてドイツ人記者を乗せて光州に向かう。
カエル色のかわいらしい車体から人の良さそうなタクシー運転手が満面の笑みを見せているイメージショットから想像する内容とは大いに異なり、韓国の負の歴史が描かれている。

シリアスに、時には軽快に、光州の人々の情にも心揺さぶられ、娯楽映画としても素晴らしい。
そして、後で思い返して泣けてくる場面もいくつも。
日本の現状にもどこか重なる部分もあり、一人でも多くの人に観てほしい。

なぜ光州だったのか、惨事に至るまでの理由などは改めて調べてみないとわからない。
それにしても、そういう事件があったのだな…。

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映画『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』  

ナンシー・ケリガン襲撃事件の関係者達の食い違う証言を元に作られた脚本。
つまり、この映画まるごと真相とは限らない、というのが大前提なのね。

トーニャを取り巻く人々がダメダメ見本市みたいな壮絶さで、トーニャ自身も生育環境の特殊さもありそりゃそう育つよなあ。
実話というのがすごい。“その後”のタフな生き方もこれがまた。

当時の事件を知る人のトーニャ評はひっくり返るのではないかな。
私は憶えていなかったので、新鮮に楽しめた。

category: 映画館・上映会など

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2018年初夏 出会いの四国旅〈12・最終回〉 まとめです  

今回は登山を絡めず自然散策も少なかったので事前に調べるあれこれもなく、支度は楽だった。
行きたい場所をリスト化しただけで、日程はほとんど無計画に。
5月中~下旬の、快適な季節の旅だった。

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【112:ぶら下がっているのはリアウィンドウのカーテン】

余談。知り合った皆様の呼び名を仮名で「栗原さん」「加藤さん」「小林さん」「柴田さん」とさせて頂いた。この名前でピンときた方いらっしゃいますか。いないでしょう。RCサクセションのメンバーの名前(本名)からお借りしました。

行程、出費等データは続きからどうぞ。(スマホ画面では折りたたまれません)
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映画『ロング,ロングバケーション』  

富裕なインテリ老夫婦の、楽しくもハプニング続きの旅路かあ。イマイチ食指の動かぬ設定。
高齢者映画なら『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』みたいな方が希望を感じるし好きなんだけど。
まあでもヘレン・ミレンだし…やっぱ観たいよね。←結局観た

認知症のジョン(ドナルド・サザーランド)に知性が戻り目に光が宿る時。
気丈に旅をリードするエラ(ヘレン・ミレン)が感情を爆発させる時。
ベテラン俳優お二人の演技に浸れる2時間だった。

日本人からすれば走る平屋か、という感覚の大きなキャンピングカーでアメリカの最南端にあるヘミングウェイの家を目指す老夫婦ロードムービー。夫は認知症で妻は病気(ガン)という、ある意味最強の組み合わせ。
明快な愛にあふれていて、安心感がある。

言葉は悪いが行く先々で老害旋風を巻き起こしながらの旅であるのは必至で、それを受け入れて何だかんだ助けてあげてしまう一期一会の人達というのもいい感じ。
特に予告にある「ジイさん、女房を忘れてった(笑)」の場面は愉快だった。

クライマックスのエラ(妻)の選択は、多くの夫婦の、理想の一つの形かもしれない。

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映画『ラブレス』  

裁かれるは善人のみ』の監督作品ということで、観ることに。

風景も気分も、どこまでもうそ寒い。なんと言ってもラブがレスだからね。
それでもラブがレスな夫婦それぞれに恋人がいたりするんだから不思議なものだが、繰り返しちゃうんだろうなあ。
自己保身に走る夫とヒステリックでスマホ中毒な妻。そんな二人がまともな家庭を築けるはずもなく、ある日息子は行方不明に。

登場人物で唯一利他的なのは、行方不明の息子を探す民間ボランティアの捜索隊。
「お宅の家出息子は10日もすりゃあ戻るよ。警察は殺人事件の捜査で忙しいんでね」という腰の重い警察とは対照的に描かれ、ボランティア捜索隊は訓練を受けた軍隊かというくらい統率がとれていて、判断力のあるリーダーに従い効率的に捜索を行う。筋骨隆々の男性チームではなく、普通っぽい女性も大いに活躍していた。
これはロシアの現状なのかな。頼りにならない警察、多数の行方不明者、故に発達する民間組織。

しかし、よくよく考えなくてもわかってしまうのが「この夫婦はそんなに特別な人達ではない」ということ。
程度の違いはあれ、誰だって自分がかわいいし、ニュースで流れる出来事はよそ事、四六時中なんとなくスマホをいじっていたりする。
普通なら、思っていても家族含む人前では言わない(やらない)ようなことを、表出しているだけなのだ。

好きでも嫌いでもない、無関心の先にあるものは。
淡々と絶望的な余韻が静かに残る、あと引く映画だった。
うーん。ロシア映画いいな。
同監督の他の作品も興味が湧いた。

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