ムシバナシの雑記帳

日々雑感あれこれです 日課は踏台昇降と読書少々、朝のしらすご飯と焼海苔

『世界遺産・小笠原』三好和義  

シダ生い茂る森
不器用に離陸するコアホウドリ
オガサワラオオコウモリのキッ!とした横顔
黄金の海

いいね。行きたくなるね。
鳥、植物、鯨類、社会文化科学など各方面の専門家による寄稿のページも充実している。

シダ植物が全体の18%を占めるらしい。えっ、ホントに!
父島:乾性低木林が多い
母島:湿性高木林が多い
そうか。随分前に森を歩いた時の印象が、父島と母島で違ったのだが、実際違うのだ。
いいなー。いつか再再訪出来たら、ガイドさんの案内で歩きたい。海も。勿論。

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『大岩壁』笹本稜平  

湯たんぽで足をあっためながら-30度の世界を読む。ゼイタクだ。
コンティニュアス、ガリー、アックス、アブミ、リッジ、極地法。文中で説明のある用語もあるが、足りないので登山用語サイトで調べながら読む。

脇役だが、登山隊に同行するリエゾンオフィサー(連絡将校)の登場場面も他小説より多めで、その役目が少しわかったような。
著者 : 笹本稜平
文藝春秋
発売日 : 2016-05-21

難易度の高い山ほど、登攀技術だけでは成功出来ないのが伝わる。
「信頼の輪を周囲につくれない人間はソロクライマーには向かないんですよ」
これは平地で生きていても、当てはまるかもしれない。

おもしろかった。山の話って、何でおもしろいんだろうな。

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『「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜』 早川タダノリ他2冊  

昭和初期~二十年の刊行物から「日本スゴイ本」を集めたもので、一気に読むには毒が強すぎる。でも大真面目だった筈で、ひたすら生気を抜かれた。
途中からは斜め読みというか飛ばし読みで何とか読了した(と言えるのか)。
一章ずつが濃すぎると思ったら、連載ものを一冊にまとめた本だった。納得。

  • 動物の体は、毛が深い。(略)「まだ西洋人は毛の抜け方が足らぬぞ。それはとりもなほさず動物に近いのだ!」といつて日本人の体を見せてやりたくなるのである。
  • 粘性の米を食うから日本人は粘り強いのだ。
  • 引用もはばかられる、女先生以外全員参加(小学校)の「裸乾布摩擦」の描写。気持ち悪さ炸裂。
  • 報酬があらうが無からうが、又、多からうが尠なからうが(略)悦び勇んで、それぞれ自分にあてがはれた仕事につとめることが大切であります。
  • 金銭のために働くといふなら、それは金銭の奴隷に過ぎない賤しい根性です。
  • 純血の日本民族を四億人に増やして指導民族として世界に配分せよ。


などなど、トンデモ芸人やどこかの変人の発言などではなく、〇〇博士や文部省△△官や元新聞記者などによる本気の言説なのだ。
戦前戦時下、国民の士気を鼓舞する為に「日本はスゴイ、スゴイのだあ!」現象が増幅するのならば、物騒なことよ。
昨今の自画自賛系TVや書籍に気持ち悪さを覚える人には是非。気力体力のある時にどうぞ。

『日本スゴイ~』はJ-WAVE『JAM THE WORLD』金曜日・青木理氏ナビゲーターの回で紹介されていた。青木理氏紹介の本(ゲストの著作)は毎度気になるので、何冊か読んだ。おススメです。

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みどり福山学習会『トランプ大統領と民主主義の行方』  

今週末、18日(土)に行われる学習会のお知らせです。
TVもラジオもネットもトランプトランプトランプでアップアップしそうですが、基本に立ち返って政治学の先生に教わりましょう。

日時、場所等詳細は
ポピュリズムをどう考える? 2/18(土)みどり福山「トランプ大統領と民主主義の行方」
を御覧ください。

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『浜の甚兵衛』熊谷達也  

明治の三陸大津波。船で沖に出ていて難を逃れた甚兵衛の豪胆な生き様を綴る。

会話文がすべて方言なので、それだけでも満足度が高い。
物語としてはおもしろいのだが、甚兵衛の生き方そのものにはあまり惹かれず、淡々と読んでいた。
しかし甚兵衛が津波などの大災害の経験者として過去を振り返った時の思いを読んだ時は、一気に心に流れ込んできたような気がした。著者はこの数行を書くためにこの物語を書き上げたのではないかと。まあ全然違うかもしれないが。

311以降は、三陸の海を舞台とした物語がほとんどかな。それ以前のマタギものの気配がすっかり消えてしまったのは残念だが、書き手の使命とかそういうことなのかもしれない。

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