ムシバナシの雑記帳

日々雑感あれこれです 日課は踏台昇降と読書少々、朝のしらすご飯と焼海苔

『障害を持つ息子へ~息子よ。そのままで、いい。~』神戸金史  

J-WAVE『JAM THE WORLD』で、著者ゲストで紹介されていた本。
昨年の相模原障害者殺傷事件後に出版された。

報道を職とする著者の長男は自閉症だ。
自身の体験と葛藤、同じような立場の人々へのインタビュー、そして自閉症の兄を持つ弟の言葉。

親子無理心中事件の内、何%が「子供が障害児」であったか。統計はないらしい。
親が子供の障害に気付いていなかった事もあるかもしれない、と著者は言う。
診断を受けることすら思い浮かばず、「育てにくい子」を虐待する。道連れに命を断つ。
あまりにも壮絶だ。

障害者の家族が、自分を苦しめているのは「内なる優生思想」だと気づき、その思いを封じ込める。
これは、当事者家族だけでなく、私達も気づくべきなのだろうな。なかなかキツイが。

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『昆虫こわい』丸山宗利  

虫を求めて旅日記。
著者とその仲間の、尋常ではない昆虫愛がおもしろい。ここまでのめり込めるのも才能だと思う。
虫愛を語るに「かっこいい」という表現がしばしば登場する。
かっこいい?虫をかっこいいと思ったことがなかったので、新鮮だった。
おもしろかったりかわいかったり愛らしかったり健気だったりきれいだったりするのだが、かっこいい、か。好きにも色々なのだな。

治安の悪い国を旅する際の注意点など、役に立つ豆情報もちょこちょこと。
読み物としておもしろく、何回かフホッと笑った。

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『ぐるぐる♡博物館』三浦しをん  

返却期限が迫っていたのでザザーッと斜め読みした。
ちょっと変わった博物館あれこれの取材・体験記事。

興味のない分野の博物館でも、館長さんや学芸員さんの解説付きならおもしろいのかもしれない、と思えてくる。
いや、でも例えば野球博物館とかあったとして、そもそも行かないな。何らかの理由で行ったとして、凄腕氏による超絶解説があれば楽しめるのか。うーん。中年女の凝り固まった感性が試される。
子供の頃は巨人の星とかアパッチ野球軍とかがんばれベアーズとか好きだったのにな。

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『白い標的 南アルプス山岳救助隊K-9』樋口明雄  

強盗だ、殺人だ、山だ吹雪だ雪崩だ高山病だ!
ハラハラ要素が満載でおもしろかった。山岳救助隊は安定のカッコ良さ。救助犬のメイとバロンも活躍する。

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『冬雷』遠田潤子  

日本海沿いの寂れた田舎町の名家に引き取られた孤児の少年。鷹匠、神楽、巫女。頑なに守られる風習、祭り。
人間関係が絡み絡まれ、いやー、黒い。黒かった。
結局、町の人達は何が大切で何を守りたかったのか。
町の外から来た主人公があまりにも痛々しくて哀しくて、もし自分だったらと置き換えるのも辛かった。

夜更かし覚悟で布団に持ち込む。途中、ぬるまったアイス枕を交換しながら一気に読了した。
著者 : 遠田潤子
東京創元社
発売日 : 2017-04-28

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