ムシバナシの雑記帳

日々雑感あれこれです 日課は踏台昇降と読書少々、朝のしらすご飯と焼海苔

『サイコパス』中野信子  

少し前になるが、J-WAVE『JAM THE WORLD』の萱野稔人さん(哲学者)ナビゲートの日に紹介されていた本。著者がゲストで、萱野さんのトークがいつもより弾んでいたように記憶している。やはり萱野さんの曜日は、哲学とか心理学とか脳科学とか、そういうテーマに特化した方がおもしろいと思う。

脳の仕組みや機能に関する章は時間をかければわかるかもしれないが、いや、無理か?で、断念してサラサラーと。
しかし、読み落としたか。サイコパスの定義が、こう、バシッと記されていなかったような気がするが。まだまだ研究途上ということで難しいのかもしれないが、冒頭に3行で示して欲しかった。特徴などは詳細に書かれていたが、その前に定義を。

人間の脳は「信じる方が気持ちいい」ように出来ていて、自分で判断をおこなうことが負担で、それを苦痛に感じるという特徴(認知負荷)を持っている。なるほど怪しげな新興宗教がなくならない訳だ。

100人に1人がサイコパス。へえ。まあそういう傾向はあるなと思い浮かぶ知人はいる。
そんなにたくさんいるならば、うまく共存していければ良いね。その特性を活かした職に就いて活躍してくれたりと、人間社会にとってマイナス面ばかりではないそうだ。

怪しげなサイトのサイコパス診断というのをやってみた。サイコパスどころか「サイコパスに利用されやすい人」だと。えー。

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『川の光 外伝』松浦寿輝  

川の光』に続く、動物達が主人公の短編集。雰囲気はガラリと変わって哲学的というか、何だか深い。

日本語の美しさ、表現の豊かさが素晴らしくて胸にしみる。
『孤独な炎』は設定も意外で、そういう視点もあったのだな。切なくて温かくて哀しくて、とっぷりと物語の世界に浸れる。
著者 : 松浦寿輝
中央公論新社
発売日 : 2012-06-22

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『揺らぐ街』熊谷達也  

震災後の作家や編集者の葛藤と再生。もしかして震災小説はこれで一区切りなのかとふと思った。
出版業界の細部も見せてくれて、本好きには嬉しい。

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『山怪 弐 山人が語る不思議な話』田中康弘  

赤いヤッケの男』は登山絡みの怖い話だったと思うが、こちらは里山生活者の不思議経験談。
現象を深追いせずに淡々と「あんなことがあった」と書かれている。
中四国の知った場所も登場して「えー、あそこにそんな話が…」と急に恐ろし度アップ。そうだったのか。年に数回通る、あの場所が。ううむ。

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『無貌の神』恒川光太郎  

幻想的な、黒い童話6作。
表題作を従来型とすると「カイムルとラートリー」は設定が異色だと思うが、好みだった。上橋菜穂子ワールドを彷彿とさせる。人の言葉を理解し話す獣と、少女の成長、まっすぐな強さ。つくづくこういう話に弱いのだ。

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