ムシバナシの雑記帳

日々雑感あれこれです 日課は踏台昇降と読書少々、朝のしらすご飯と焼海苔

『狐と韃(むち) 知らぬ火文庫』朱川湊人  

『日本霊異記』(平安時代・仏教説話集)を脚色した哀しく不思議な8話を収録。
「サカズキという女」「塵芥にあらず」が特に良かった。
望まぬ出自に心を痛める人生に、ささやかな自己肯定感が生まれる瞬間。泣けるではありませんか。

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『犯罪者 クリミナル  上・下』太田愛  

幻夏』が良かったので続いて読了。しかしこちら『犯罪者』の方が先に書かれたようで、登場人物が重なるので出版年順に読むのをおすすめします。
弱者側の人々が巨悪に挑む真の強さと聡明な判断、考え抜く粘り強さに目が離せなくなる。緊張感を保ったまま展開に展開を次ぐので気力体力のある時におすすめ。

著者 : 太田愛
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日 : 2012-09-26

著者 : 太田愛
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日 : 2012-09-26

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『森へ行く日』光野桃  

地形が山である必要はなく、歩ける森を探していた。そうそう、こういう本。
著者は初めてトレッキングシューズを履いたのが50を過ぎてからという。
静ひつな文章はしっとりと美しく、紹介されているどのコースも歩きたくなる。
踏破とか完全制覇、などの好戦的な言葉が出てこないのも良い。

函南原生林は沼津に行くことがあればその時に歩いてみよう。
著者 : 光野桃
山と渓谷社
発売日 : 2010-06-25

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『世界一わかりやすい国際法入門』尾崎哲夫  

コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』を鑑賞して、そう言えば国際法とはなんぞやと思ったので図書館で借りた。
国際社会の主役は国家、国内社会の主役は国民、のような基本的な説明から入るので、知識ゼロスタートの私にも確かにわかりやすい。しかしこういうのは手元に置いて、事あるごとに開いて確認する、という使い方をして初めて活かされるのだろうな。
世界史対照表や世界の宗教の発展など資料としても充実の内容だった。

一例として、2004年のイスラエルの分離壁撤去を求める決議に関して。
国際法上違法と判断された決議も強制力はなく、ならば無意味かと言えばそうではない。国際社会の意見としてその行為を批判したことに意義があり、イスラエル自身も他の国家もその違法性を認識した、ということが重要であるとのこと。
この事例に関しての決議の正否はわからないが、強制力はなくとも認識させるべしというのはちょっとわかるような。身近な出来事を投影すると、少し身近に感じる国際法。

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『幻夏』太田愛  

そんなことがあってもいいのか。良いはずがない。
自分達の力の及ばない所で仕組まれた虚構に全てを狂わされた人達は、ではどうするべきだったのか。
これは小説だが、同様の事例はいくらでも埋もれているのだろうから恐ろしい。

著者 : 太田愛
角川書店
発売日 : 2013-10-29

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