ムシバナシの雑記帳

日々雑感あれこれです 日課は踏台昇降と読書少々、朝のしらすご飯と焼海苔

『狐と韃(むち) 知らぬ火文庫』朱川湊人  

『日本霊異記』(平安時代・仏教説話集)を脚色した哀しく不思議な8話を収録。
「サカズキという女」「塵芥にあらず」が特に良かった。
望まぬ出自に心を痛める人生に、ささやかな自己肯定感が生まれる瞬間。泣けるではありませんか。

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『ブルーム・オブ・イエスタディ』  

昨日咲いた花。
ホロコーストの加害者と被害者を祖父母に持つ二人が、それぞれの苦悩を抱えてホロコーストの研究者として出会う。
登場人物達の病みがちな状態も、そうなるかもと思える。かなりヘビーな設定だが、コメディや性的な要素も満載だった。
観る者のエネルギーを吸い取るがごとくの滅茶苦茶で破滅的な行動も、過去から逃げずに向き合う誠実さ故と思えばまた受けとめ方も違ってくる。

主役の一人は『午後8時の訪問者』で女医を演じた女優さんらしい。印象が全然違うので気付かなかった。

category: 映画館など

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2017年秋 首都圏旅〈5〉 映画『サーミの血』  

横浜のミニシアター『ジャック&ベティ』にて。

民族衣装を身に着け、北欧でトナカイを飼い自然の中でたくましく生き抜く少数先住民族サーミ人。作中で描かれる差別的な扱いは女性として屈辱的であり、憤りを感じた。
人として当たり前のものを手に入れるために、大切なものを手放さなければならないなんて。
自由を求めるのも自由。変わらない生活を選ぶのも自由。

category: 映画館など

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『犯罪者 クリミナル  上・下』太田愛  

幻夏』が良かったので続いて読了。しかしこちら『犯罪者』の方が先に書かれたようで、登場人物が重なるので出版年順に読むのをおすすめします。
弱者側の人々が巨悪に挑む真の強さと聡明な判断、考え抜く粘り強さに目が離せなくなる。緊張感を保ったまま展開に展開を次ぐので気力体力のある時におすすめ。

著者 : 太田愛
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日 : 2012-09-26

著者 : 太田愛
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日 : 2012-09-26

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『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』  

後世の芸術家達に多大な影響を与えたアメリカの詩人の生涯を描く伝記物語。
自由な魂を守り、正直で不器用で孤高な女性なのだが、対人スキルが低すぎて周りは大変だったと想像する。
でも魅力的なのだ。わかってはいるけど現実はね…なんて言い訳とは無縁で、いつでも心に従う。
家族と、友との言葉の応酬が、辛辣だったり小気味良かったりでおもしろい。

category: 映画館など

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