ムシバナシの雑記帳

日々雑感あれこれです 日課は踏台昇降と読書少々、朝のしらすご飯と焼海苔

水神 上・下  

江戸時代、筑後川の堰の造成を願い生命と身代を懸ける五庄屋がいた。すべては水に恵まれぬ村々のため、後世のためだった。

〇〇村や△△衛門などが数多く登場するが、「(堰の建設に)反対派の〇〇村…」のような記述が頻出するので混乱せずに読み進められた。
一切の私利私欲を取っ払って一途に突き進む情熱。力をかさずにはいられない衝動。尊い。幾度も感涙抑えられず。
「この工事が正しいかどうかは私達ではなく後世が決めること」
ああ、公職に就く人たちにも御一読頂きたい。

水神(上)水神(上)
(2009/08/28)
帚木 蓬生

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水神(下)水神(下)
(2009/08/28)
帚木 蓬生

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百姓のつましくもたくましい生活ぶりも細やかに描かれていて、少しずつ少しずつ気持ちが庶民の側に入り込む。この感覚が長編のダイゴミ。
帚木蓬生の時代小説は初めてだが、他にもあれば読んでみよう。
『水神』気合を入れてお薦めします。

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