ムシバナシの雑記帳

日々雑感あれこれです 日課は踏台昇降と読書少々、朝のしらすご飯と焼海苔

『裁判員のあたまの中―14人のはじめて物語』田口真義  

J-WAVE『JAM THE WORLD』金曜日・青木理氏ナビゲーターの回で紹介されていたシリーズ。著者の田口真義氏がゲストだった。
図書館の蔵書になかったので相互貸借で他館からの取り寄せとなった。いつもは県内の他市町の図書館からなのだが、この本は広島県内になかったのか、なんと山口図書館からはるばるやって来た。
よく来てくれた~ よォーこそ♪ ←RCファンにはおわかり頂けますでしょう

大前提として裁判員制度の是非は置いておこう。

年齢も職業も多様な裁判員経験者それぞれの物語と弁護士や裁判官など法の専門家の見識をまとめた一冊で、非常におもしろかった。著者も裁判員経験者で、裁判員としての経験がいかにその後の生き方・思想に影響を与えるのかが見えてくる。

線引のはっきりしない裁判員の「守秘義務」が障壁となり、語ることがはばかれていた細かな部分を内側から見せてくれる。
意外だったのが、本に登場する裁判員経験者の多くの皆さんにとって「裁判所は縁遠い場所」だったということだ。
私自身が日常的に何かしら裁判所に関わりのある生活をしているという訳ではないが、労働問題や少額訴訟の相談など、何十年も生きていれば数回は利用(というのか)している場所なので全く無縁とも言えない。そう言えば裁判所見学ツアーに参加したことも。
まあでも、行く必要がないような日々の方が良いよね。
しかし、例えば野球や相撲に関心の薄い(というか、無い)私にとっては東京ドームや国技館よりは距離が近いような気がする。



しかし裁判員という仕事は想像するよりも重圧がかかるようだ。市民感覚を裁判に反映させる為と言えばそうなのかもしれないが、死刑判決に裁判員制度を用いるのもどうなのかとか。あまり考えたことがなかったが、少し関心が向いた。

裁判官に選任されて別室に通された時の話。
《紙を渡され、大事なものかと思ったら弁当のメニューでした。お弁当を出してくれるのかな、と思っていたら「500円」ですと言われました(笑)》。
へえー、である。拘束している時間内なのに弁当も出ないのか、とか。私が呼び出されたらおにぎり持参で行こう。

全体的にわかりやすくてスルスル読めるのだが、ざっくりと裁判の流れや用語説明などの解説ページがあれば更にハードルが下がると思う。合議体、公判前整理手続など一般には馴染みのない言葉も登場するので。

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