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ムシバナシの雑記帳

日々雑感あれこれです 日課は踏台昇降と読書少々、朝のしらすご飯と焼海苔

映画『ラブレス』  

裁かれるは善人のみ』の監督作品ということで、観ることに。

風景も気分も、どこまでもうそ寒い。なんと言ってもラブがレスだからね。
それでもラブがレスな夫婦それぞれに恋人がいたりするんだから不思議なものだが、繰り返しちゃうんだろうなあ。
自己保身に走る夫とヒステリックでスマホ中毒な妻。そんな二人がまともな家庭を築けるはずもなく、ある日息子は行方不明に。

登場人物で唯一利他的なのは、行方不明の息子を探す民間ボランティアの捜索隊。
「お宅の家出息子は10日もすりゃあ戻るよ。警察は殺人事件の捜査で忙しいんでね」という腰の重い警察とは対照的に描かれ、ボランティア捜索隊は訓練を受けた軍隊かというくらい統率がとれていて、判断力のあるリーダーに従い効率的に捜索を行う。筋骨隆々の男性チームではなく、普通っぽい女性も大いに活躍していた。
これはロシアの現状なのかな。頼りにならない警察、多数の行方不明者、故に発達する民間組織。

しかし、よくよく考えなくてもわかってしまうのが「この夫婦はそんなに特別な人達ではない」ということ。
程度の違いはあれ、誰だって自分がかわいいし、ニュースで流れる出来事はよそ事、四六時中なんとなくスマホをいじっていたりする。
普通なら、思っていても家族含む人前では言わない(やらない)ようなことを、表出しているだけなのだ。

好きでも嫌いでもない、無関心の先にあるものは。
淡々と絶望的な余韻が静かに残る、あと引く映画だった。
うーん。ロシア映画いいな。
同監督の他の作品も興味が湧いた。

category: 映画館・上映会など

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