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ムシバナシの雑記帳

日々雑感あれこれです 日課は踏台昇降と読書少々、朝のしらすご飯と焼海苔

『ときを紡ぐ(上)昔話をもとめて』小澤俊夫  

1930年中国長春生まれ、口承文芸学者である著者の自伝。
上巻は、幼少から30代・ドイツである昔話研究家と出会うまでの半生が描かれている。

包容力と強さを兼ね備えた母親と、憲兵・特高の監視下でも「日本を滅ぼすのは、日本の官僚と軍人だ」という姿勢を崩さなかった父親。後にそれぞれの業界で活躍することになる兄弟達。
家族の物語としても魅力的だ。

戦争経験者の話というのは貴重ですね。
“アメリカのB二九の大編隊が続々と中央線を上り方面へ飛んでいくのが見えた。そのころには日本の高射砲はまったく応戦できないし、いわんや戦闘機が迎え撃つこともなかった。それどころか、警戒警報が鳴ると立川基地から日本空軍機が続々と飛びたって、いずこへか避難する有様だった。”
のくだりが印象的だ。
著者は政府、政治家、官僚への戦争責任追及がなかったことが、今日の無責任体制(福島第一原発事故問題など)の根源であると言及している。

下巻も楽しみだ。

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